沖縄に移住してから疑問に思うこと

管理人が県外から沖縄に移住して約3年半が経過する頃、
この本を手に取った。

「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」
移住する前にも、移住についての下調べは十分にしてきたつもり。

カルチャーショックや
「こんなはずじゃなかった」を極力減らしたいから、
あえて移住するデメリットもとことん調べ、家族と考え、
それでも納得して沖縄へ移住してきた。

それでもやはり、現実と理想のギャップは出てくる。
もちろん、それも想定内だった。

理想と現実のギャップを感じる中で、
「なぜなのだろう？」

と思うことが、どんどん降り積もっていった。

まさに、その答えを知りたいがために手に取った本だった。

沖縄から貧困がなくならない本当の理由 （光文社新書） [ 樋口耕太郎 ] 価格:990円 (2022/2/12 22:02時点) 感想(1件)

「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」

まさに、これは理由を単純に知りたかった。

移住前に、賃金が低いということも調べていたので織り込み済みだった。

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移住しての転職、未経験の職種、、、、

沖縄で生活することに憧れを抱いていたので、

賃金が低くても楽しく生きていきたい！

そんな風に考えていた。

それでも管理人は働きながらも現実問題、こどもを育てる責任がある。

転職時も、未経験の職種にしては中の中レベルのお給料で、契約社員で転職した。

アルバイトであれば、

●沖縄県の最低賃金…820円（令和3年10月8日～）
（それ以前、管理人が就職活動をしていたときは700円台だった！）

●高校卒女子初任給額…142,900円（全国最下位）

※【参考文献】100の指標からみた沖縄県の姿

求人誌を見ていると、契約社員・正社員であっても中途入社の社員は

月給13万円というのがひとつの目安。

保険やら何から全て引かれた後は手元に残るのは10万円あるかないか。

月給16万円では高い方。保険やら引かれたらそれでも13万円。

月給20万円以上というのはほぼない。
専門職・営業職であれば、あるには、ある。

巷で言われている、移住するとお給料が3/1減る！というのは本当だった。

それでも、管理人は呑気に、

必死で働けば、会社に認められればお給料は上がるはず

と思っていたのでした。

甘かった。。。

それなりに、名の知れた企業だった。

3年間の間で上がったお給料は、、、

なんと3,000円でした（笑）

必死で働いた。

幼いこども、旦那、縁もゆかりもないこの土地に

管理人のわがままで連れてきたのだから管理人が頑張らないわけにはいかない。

会社にも、沖縄の社会にも貢献したい　そんな気持ちで仕事に励んでいた。

ところが、、、

ん？なんか違う。

沖縄の会社では、

管理人が、気持ちを入れれば入れるほど、頑張りたい、

貢献したいと願えば願うほど

行動すればするほど

なぜか、うまくいかないのだ。

迷惑がられている。

まるで「余計なことをするな！」と言われているような。

もちろん、沖縄にある全ての企業がそうではないでしょう。

これもひとつの事例。

とはいえ、共通しているのは、沖縄の企業の賃金の低さ…。

賃金の低さが共通している時点で、職場環境や働くスタッフのマインドも共通点は多かれ少なかれ

あるあるなんじゃないかな、と察します。

管理人が感じた沖縄の疑問

管理人が感じはじめた数々の疑問をいくつかあげてみる…

■沖縄県といえば、観光業やホテル、とっても繁盛しているんだからお給料もっとよくしていいんじゃないの？

■こどもが多い沖縄県。こどもを預けないと親は働けないのだから、、、
なぜ保育士さん、こんなにお給料が低いの？

■高齢者も多い沖縄県。介護士さん、、、
お給料が……アルバイトと変わらない…なぜ？

■そもそも正社員の求人がほぼない。
契約社員から入るところがほとんど…　なぜ？

■環境がよさそうに見えて、こどもを取り巻く教育問題が多い。なぜ？
（高校、大学進学率、不登校小学生、中学生…などなど）
大学等進学率　39.65％（全国最下位）

（※これはコロナ禍に入る前からの現状）

■生まれも育ちも沖縄の人は、このお給料でどうやって生活できるのか？

沖縄から貧困がなくならない本当の理由 （光文社新書） [ 樋口耕太郎 ] 価格:990円 (2022/2/12 22:02時点) 感想(1件)

「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」

本当に疑問だったが、この本を読んでいくうちに、

そうなんだよ…。

そうなんだ？

と腑に落ちた。

沖縄から貧困がなくならない本当の理由 （光文社新書） [ 樋口耕太郎 ] 価格:990円 (2022/2/12 22:02時点) 感想(1件)

「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」の答えは…

その答えは、政治的なものに始まり、根本的な物の考え方、県民の行動の性質、

そして行きつくところは、個人の行動……。

対処療法ではなく、根本治癒。

職場でも、対処療法ばかりで根本を見つめるという概念がないという
印象を管理人自身が肌で感じていた。

本の内容に対する共感はもちろん、筆者の考え方が、
まさに管理人が思っていたことと同じような内容があり筆者に好感を持てた。
本の中にあるエピソードだけを見ても、それはそれは、
すごい方なので、好感というのも、おこがましいのですが…。

沖縄に移住を考えている方、沖縄に移住してきて管理人と同じように疑問を持っている方にぜひおすすめしたい本です。

もやもやしていたものが、どこかスッキリとして、

読み終わる頃には、やはり個々の人の力、それぞれの人の力は大きいのだ。

頑張ろう！と思えるような　光も見せてくれた。

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